2011年01月26日

【独占】3月に日本公演を控えた歌手JKキム・ドンウク

韓国歌手JKキム・ドンウクは1975年ソウル生まれ。70年代の実力派バンド「テンペスト」のベーシスト、キム・ヨンムを父に持ち、1992年に家族と共にカナダへ移民、トロントのHumber CollegeのJazz Vocal科を卒業した。2002年5月にソウルバラード中心の1stアルバム発表し、タイトル曲「愚かな愛」はドラマ「危機の男」のOSTとして大ヒットした。最近ではミュージカルにも出演し、音楽のみならず新たな分野で演技にも挑戦している。
 ミュージシャンである父の薫陶と、大学でのしっかりとした音楽教育によって培われた実力とともに、彼のボーカルには真の魂・ソウルが込められている。3月には、東京でのコンサート、大阪でのディナーショーが開かれる。それぞれ、生バンドをバックに、2つの異なったカラーのライブを見せてくれるだろう。
−最近の活動について。
昨年は、久々にミュージカルに出演しました。「西便制」という韓国の伝統芸能をテーマにした作品です。失敗を恐れないよう挑戦し、台詞の方言にしても、全てをそのまま話すように努力しました。新しいことに挑戦することは、何においても刺激になり成長の糧になります。これ以上のいい刺激がことしもあれば、と願っています。
−日本での活動について。
今のところ、若い歌手のような派手な活動はできていませんが、JKキム・ドンウクという歌手がいることを少しでも感じてくだされば嬉しいです。日本では、韓国と違って、多様なアーティストが活動を続けています。従って、自分のような歌手が生きていける空間がどこかにあると信じています。
−3月に東京でのコンサート、大阪でのディナーショーが控えていますが、それぞれ会場の特性が異なります。どのようなステージになるのでしょうか。
東京は500名の会場で、大阪は80名のライブハウスです。両会場とも大きくはありません。僕もそうですが、大ホールでコンサートを開くようなミュージシャンたちでも、本来はお客さんの顔が見えるような、こじんまりとした会場を好みます。ただ、東京の浜離宮朝日ホールは、クラシックのコンサートホールで、大阪はロックも演奏されるライブハウスです。曲はまだ決めていませんが、各会場で奏でられる歌を聴いていただけたらと思います。
−昨年、「今日君を愛しています」をデジタルシングルという形式でリリースされました。日本では少し珍しいフォーマットですが、この形式を採用した経緯とファンからの反応はいかがですか。
デジタルシングルにしたのは、特に理由はありません。ただ、新しく曲を出せたことがよかったと思います。ファンの方は、歌い手本人の心を素直に歌っていると感じてくださっているようです。それは、歌手としてとてもうれしいことです。この曲を作ってくださった音楽家(ユン・イルサン氏)が、自分の声やキーなども含めて配慮してくれたことが、ファンの方にそう感じていただける理由の一つだと思います。
−父親が、韓国のグループサウンズのさきがけ「テンペスト」のメンバーでいらっしゃいますが、父親からの音楽的な影響、また、教えはありましたか。
父親はソウルミュージックのベーシストでした、母の背中におぶさっていた頃から、父の音楽を聴いていたので、その影響もありソウルミュージックは好きです。今でも、自分の好きな音楽を考えてみると、父親が好きな音楽と似ている部分が多いことを感じます。
−最後に、読者にメッセージをお願いします。
自分も若いころに移民をしていろいろな経験をしました。言葉や習慣も異なる国で暮らすことは容易ではありません。そんな異国の皆さんとコンサート会場で一緒の時間を過ごすことができ、すごく幸せです。多くの経験が、また次のチャンスの「助け」になります。自分自身の日本公演もそんな風に考えています。今後ともよろしくお願いします。最後に、皆さまの幸せを願っています。
  
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Posted by kaekaku at 04:39Comments(2)